POG2005−2006 コルポグロッソ氏の指名理由

【今年の方針】

【指名理由】

No 馬名   厩舎 性別 父名 母名 母父名 馬主 生産牧場
1 アグネスサージャン [栗]藤岡健 SS アグネスフローラ ロイヤルスキー 渡辺孝男 社台F
SS正真正銘のラストクロップ!!ドラフト1位にはこういうドラマ性をもった馬がふさわしい。
全兄にアグネススライト、アグネスタキオンと血統実績は申し分なく、優駿で見た馬体もバランスの取れた好みの馬体。問題は藤岡厩舎ってどうよ?ということになるが、アズマサンダース、トップオブザワールドなどPOG期間内にしっかり稼ぐ馬を出しているし、来年はこの厩舎がブレイクすると予感し指名に踏み切った。
もちろんダービー
2 ギーニョ [栗]池江泰 SS フェアリードール Nureyev 金子真人 ノーザンF
全兄のサイレントディールも過去指名しており、結構思い入れのある血統。
同じく金子馬で池江厩舎ということでヤネも当然ユタカになるだろうし、クラシックの大きな舞台を狙える1頭と判断した。「牝馬とは思えない見栄えのする馬体」というコメントからは、素軽さのない力馬という可能性もあるのでオークス一本釣りの長めの距離を選んだローテを期待したい。
もちろんオークス
3 パルジファル [美]萩原 SS エリザベスローズ ノーザンテースト 池谷誠一 社台F
全兄にフサイチゼノン、アグネスゴールド。この馬も超良血SSの1頭。萩原厩舎というのも悪くなく、この馬ならメテオバースト、パーフェクトマッチ以上の活躍が期待できそうだ。
もともとは外れ1位の候補馬だったが、この順位まで残っていたので急遽指名。3者で競合となったが幸運にも獲得できた。こういった思いがけなく取れた馬が一番走ったりするんだな、過去の経験から。
ひょっとすると皐月賞
4 チアズガディス [栗]山内 フレンチデピュティ チアズグレイス SS 北村キヨ子 ナカノF
SS牝馬で上位指名予定馬が既に指名されてしまっていたため、即戦力組をここで指名。
即戦力組の中でもどうしても欲しかった1頭。2歳戦での実績バツグンの山内厩舎、血統的にもフレンチ×母父SSはトレンド配合、さらに既に栗東坂路で51秒台の時計と来れば取らないわけにはいかない。
血統面から賞味期限は短いとは思うが、なんとか桜花賞まで牝馬路線の主役をはってもらいたい。
なんとか桜花賞まで
5 ダイアモンドヘッド [栗]池江寿 SS ダンジグウィズウルヴス Danzig 前田幸治 パカパカF
SS活躍馬の一つのパターンとして輸入牝馬の初SSが有名であるが、この馬もそのパターン。
去年暮れから馬がガラリと変わったというコメントも好感触。既に栗東に入厩しており夏デビューを予定ということで指名に踏み切った。問題は池江息子ってどうよ?ということになるが、正直不安材料ではある。しかし、この厩舎の注目はフサイチの馬に注がれるはずなので、この馬に対しては結構リラックスしてのぞめるのでは?
はやいところで2歳重賞
6 フェリーク [栗]橋口 SS ジェドゥーザムール Top Ville キャロットF ノーザンF
予定していたSS牝馬が続々と消えていく中、再度馬体を見直してみて候補馬から引き上げたのがこの馬。
血統面では上にダイワカーリアン、アドマイヤビッグがいて、ノーザンF産のキャロット所有、厩舎が橋口とかなりの好物件。順調に育成されているようだし、うまくいけばTRくらいは勝つ可能性も十分あるとみた。この馬を指名した時にussy氏が悔しがったということも、この馬に対する私の期待値が上がった要因である。
うまくいけばフィリーズレビュー
7 マチカネササメユキ03 [美]藤沢和 SS マチカネササメユキ Woodman 細川益男 ノーザンF
去年藤沢和のSS産駒はどの馬も思うような成績を収められなかった(私の指名3頭含め)が、今年は師がその雪辱に燃えると見て再度SS牡馬の指名を敢行。マチカネエンジイロの全弟となるマチカネササメユキ03と、馬体的には好みのエンブラ03と非常に迷ったが、エンブラは馬主が市川氏、血統的に晩成では?というところを嫌って切り。マチカネササメユキ03に関しては、赤本の「調教が進んでいて早めに始動」という記述を鵜呑みにして、こちらを選択した。ちなみに馬名は「マチカネゲンジ」になるらしい・・・大河ドラマ??? まさかの札幌デビュー
8 エイシンチャンドラ [栗]北橋 Dixie Union Dream Away St. Jovite 平井豊光 米国
お約束のエイシン外国産馬をここで指名。昨年度は瀬戸口のエイシンヴァイデンが稼ぎ頭となったが、今年度は来年春に定年を迎える北橋厩舎にエイシンの一番馬が来ると考えこの馬を指名。
父親のDixie Unionは日本で走った現3歳の初年度産駒3頭が全て勝ち上がりと好調で、エイシン−北橋−福永の組み合わせなら大化けして大きな仕事をやってのけるのでは?とみた。血統的にはバリバリのダート馬という可能性も否定は出来ないが、まあそれならそれで全日本2歳優駿とかを勝ってもらえばOKである。
芝馬なら朝日FS
9 フレンチアイドル [栗]北橋 フレンチデピュティ スティンガー SS 社台RH 社台F
上記に書いたように今年の北橋厩舎は定年にともなう餞別的な意味合いで期待馬が集まるのではないかと勝手に判断。この馬もスティンガーの子供なのに何故北橋厩舎なのか?と考え、餞別馬に違いないとの結論に至った。フレンチに母父SSはチアズガディスと同じくトレンド配合、育成も極めて順調のようだし、母の底力がうまく引き出せればG1の舞台でも十分に活躍できる素地はあると判断した。 母娘揃って阪神JF制覇
10 マイネルスパルナ [美]国枝 アドマイヤベガ サマニウイング シンボリルドルフ ラフィアン 林時春
去年レコルトでお世話になったマイネル軍団の1頭をここでセレクト。当初はマイネルマルスを候補としていたが、既に上位で取られていたためこの馬に変更。マイネル−国枝の相性は東では最良といってよいし、BRF明和の育成でも評判よく、今年総帥が特に期待しているアドベガ産駒ということでこの馬を指名。既に入厩しており福島デビュー予定ということなので、レコルトと同じく来年の春まで1年通して楽しめる活躍を期待。 1年通して活躍
11 ウイングビート [栗]安田隆 エルコンドルパサー エルフィンフェザー SS サンデーR ノーザンF
エルコンにSSの肌と言えば、ヴァーミリアン、アドマイヤメガミが出たエルコン産駒の成功パターン。加えて生産牧場がノーザンFとなるとその成功確率は跳ね上がる。更にこの馬は母がエアグルーヴの半妹という社台の基本牝系となる超良血。既に入厩して坂路でバシバシ追われているということで即戦力としても計算できるので、指名しない訳にはいかない。心配なのは安田隆師の調教やりすぎによる故障のみである。 やっぱりラジオたんぱ
12 デスバラード [美]田村 トウカイテイオー ウィスパーモア マルゼンスキー ディアレスト 三石F
ディアレストクラブの育成一番馬ということで、あからさまなスキップジャックの2匹目のどじょう狙い。
トウカイテイオー×マルゼンスキーという一昔前の配合もスキップジャック的な雰囲気がそこはかとなく漂い私的には逆に高評価。田村厩舎も地味な印象だが数を使ってくれるし、期間内に2勝を上げる馬も多数輩出しており十分信頼できる厩舎。
柳の下にどじょうが・・・
ズバリ京王杯2歳S
13 ダンツファルコン [栗]山内 アドマイヤベガ グレイミスチーフ Relaunch 山元哲二 柏木一則
ダンツ−山内のおなじみの組合せを検討し、フェザントとファルコンで悩んでいたが前者が先に指名されてしまったので必然的にファルコン指名。この馬も既に入厩しており連日乗り込んでいる状態。噂では上位指名した厩舎期待馬のチアズガディス以上に評価されているとのこと。この馬も函館デビューの予定。 とりあえず1勝+α
14 ファーストアルバム [美]二ノ宮 ブライアンズタイム ナニーズアピール Valid Appeal 金子真人 井高牧場
BT産駒はビッグカポネ(母ロンドンブリッジ)を狙っていたがマーヴェリック氏に先を越されたため、候補の中からこの馬を指名。金子−二ノ宮という組合せは、預託数は少ないが非常に高確率に活躍馬をしており、信頼できる。半兄のエンドアピールは2歳戦から活躍した早熟血統、この馬も産地馬体検査済みであり始動も早く、かつ父がBTに替わることにより来春のクラシックでも期待できると考えた。 東のオープン特別常連
15 ラッセルバローズ [栗]中竹 SS チアズダンサー アンバーシャダイ 猪熊広次 今牧場
ここら辺から何故この馬を指名したのか?定かではない状況・・・。本当はもっとSS牝馬が欲しかったが欲しい馬は全て上位で取られていたため、SS牡馬の補充に走ったのではないかと推察される。
しかし改めてこの馬を見てみると、馬体と兄姉の実績がまずまずであることから指名したようなのだが、馬主と厩舎はどちらもちょっと微妙。中竹厩舎は何とかこの馬で一皮むけて欲しいところだ。(←えらそう)
痩せても枯れてもSS牡馬
2勝を期待
16 プラチナローズ [栗]浅見 クロフネ スギノキューティー Majestic Light 杉山美惠  明治牧場
即戦力として指名予定だったコスモマリアージュが上位で消えて、即戦力牝馬として候補馬から繰り上げ。
新種牡馬のクロフネがどうか?というところであるが、母スギノキューティーは重賞勝ち馬、NHKマイルCでもエルコンの3着という実績馬、良血が揃うクロフネ産駒の中でも見劣りはしない。厩舎も2歳戦では定評のある浅見厩舎だし、クロフネ産駒自体も全体的に仕上がり早のようなので、完成度の違いで2歳牝馬序盤戦を引っ張っていってもらいたい。
早いうちに2勝
17 シルバートレイン [栗]瀬戸口 Singspiel シルバーレーン Silver Hawk 後藤繁樹 パカパカF
○外、持込の牝馬はこれまでの指名では成果が挙げられていない。今年こそそのジンクスを破るべく、この瀬戸口厩舎の持込牝馬を指名。シングスピールは日本に合う外国種牡馬の1頭(ローエングリンン、アサクサデンエンなど)であるし、後藤繁樹−瀬戸口厩舎の組合せはサニングデールでG1勝ちもある。2歳戦に滅法強い福永が主戦となるであろうことも心強い。 いつのまにかオープン入着
18 ディーププレシャス [栗]山内 Fantastic Light Sherkova State Dinner 深見富朗 英国
深見富朗氏、去年から注目している馬主である。そして一番馬は山内厩舎に行くことも分かっていた。なのに去年はディープサマーが指名できなかった・・・候補には入れていたのに。
で、今年こそは深見氏の当たりを引こうとこの馬である。Fantastic Light産駒は未知数であるがJCでは好走したし、全く日本で走らないって事はないだろうと判断。既に入厩しており札幌デビューの予定らしいし、今年の山内厩舎の外国馬ではこいつが一番との噂もあるらしいので、この順位であればギャンブルも良しと。
よもやの札幌2歳S
19 シルクドラグーン [栗]山内 スペシャルウィーク ミスワキジャパン Phone Trick シルク 山際牧場
スペシャルウィークに関しては、初年度・見送り、2年目・指名、この方針は正解だったが選んだ馬は思いっきり外れだった。それでも今年も懲りずにスペ産駒を指名、既に入厩している山内厩舎のこの馬。
シルク−山内がクラシックを席捲したのは随分昔の話となった感はあるが、今年のダービーにもシルクは2頭送り込んでいたという事実も見逃せない(ほとんどオリンピック精神だったが)ということで、シルクもアリとした。母系にPrincequilloが入っているのはシーザリオ、スムースバリトンと同じらしいので配合的にも期待。
クラシックへの参加
MY テューダーローズ [栗]橋口 SS ロゼカラー SS サンデーR ノーザンF
今回のMY血統はほとんど悩まなかった。母のロゼカラーは今年のローゼンクロイツをはじめSSがついた産駒は全て重賞勝ち馬となっているし、優駿の馬体もバランス良かったし、まず大失敗はないだろうと判断した。
そして何よりも、ussy氏の「もしドラフトに残ったら、私のドラ1候補だ」との発言が一番効いた。
(この発言がドラフト戦略だとしたら・・・・・人間不信に陥ります・・・)
薔薇一族の最後のSS産駒ということでこの馬もドラマ性を持っているし、一族を最も知る橋口師に任せていればごく自然にクラシックの舞台までは連れて行ってくれるだろう。
もちろん悲願のダービー
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