POG2006−07 コルポグロッソ氏の指名理由

まずはドラフト全体総括
ドラ1、ドラ2連続競合でまさかの連続外れ!!という波乱の幕開けだった今年のドラフト。更に上位で取ろうと思っていた馬が1位、2位で早々と消えていってしまうというかなり辛い展開だった。人気どころをオーソドックスに指名しようとすると、こうなっちゃうんだなあ。。。
さて、今年のドラフト方針だがSS産駒のいないドラフトということで、今一度厩舎と馬主を拠りどころにして指名馬を決めていこうと考えていた。しかし、POG本やネットの情報などが加わってくると、検討する度に優先順位がコロコロ変わっていく。ドラフト当日の朝までこれだけ指名馬が落ち着かなかったのも久しぶり。当初は、松国、松博、角居、橋口、池江父あたりで全部固めちゃおうかとまで考えていたのに、終わってみると大根田、湯浅なんて厩舎も取っちゃっている始末。即戦力系も例年に比べると不足している気がするし、かなり博打性の高い指名馬たちになってしまったなあというのが偽らざる印象。今期のドラフトを採点すると、やはり1位、2位が外れ指名という事実を考えると50点くらい・・・ですな。

【指名理由】

No 馬名   厩舎 性別 父名 母名 母父名 馬主 生産牧場
MY ローズプレステージ (栗)橋口弘次郎 ダンスインザダーク ロゼカラー Shirley Heights サンデーR ノーザンF
指名理由 2年続けてこの血統をMY血統として指名。今回はすんなり決めたわけではなく、かなり迷っての決断だった。迷った理由としては、一つ上のテューダー君が今一つの成績だったこと、父がダンスインサダークに代わりPOG期間に間に合うのかという点と、遅生まれということもあるのか牡馬にしては現時点は非常に小柄(440Kgぐらいとか)ということが挙げられる。
ただ、育成場では割と早い組に属しており坂路で15秒くらいのペースまで来ていて順調、乗り味はやはり素晴らしいとのプラス・コメントがあったため再度MY血統で挑戦することとした。
一族悲願のダービーよ!
1 ブラックオリーブ (栗)松田国英 スペシャルウィーク オリーブクラウン ドクターデヴィアス 社台RH 社台F
指名理由 アドマイヤオーラ競合外れによって、2位指名候補から繰り上げ1位指名。今年の産駒を見渡してみるとスペシャルウイーク産駒の評判が非常に良いように思ったので、今年はSWの当たり年になると判断。その中でも当馬は、既に産地馬体検査済でマツクニで社台生産馬で重賞上位馬の母の初仔。育成場での評判も高く順調に秋デビューを目指すとのことからクラシック路線の中心馬の一頭となることを期待して指名することにした。 クラシックの中心馬
2 キングオブブルース (栗)角居勝彦 アグネスタキオン ディクシースプラッシュ Dixieland Band サンデーR ノーザンF
指名理由 お兄ちゃんを持っていた。POG期間外だったが持ち馬で初めてG1勝利をもたらしてくれたのがお兄ちゃんのデルタブルース。今年は父がタキオンに代わり早くから始動できそうとのことで、皐月賞いやいや年末の2歳重賞すら視野に入れることが可能ではないかと。お兄ちゃんも管理した今をときめく角居厩舎というのも頼もしいし、母系から見ると成長力も十分で上位指名の価値があると判断した。 2歳重賞路線から活躍
3 サーブユアセルフ (栗)佐々木晶三 アグネスタキオン ストーミーマターズ Storm Bird 小田切有一 下河辺牧場
指名理由 下河辺のスタッフが口を揃えて乗り味を絶賛!!こういう記述に弱いんだよなあ(笑)。
タキオンの筋肉質な体型でありながら胴長で距離も持ちそうなタイプということで、いいじゃないですか!
ここ数年クラシックの常連となってきた佐々木晶厩舎での期待の一頭ということで、いいじゃないですか!
珍名をつけることで有名なオーナーがまともな馬名(レノンの曲名?)で、いいじゃないですか???
皐月のTR戦あたりで一発!
4 アドマイヤジュエル (栗)橋田満 アドマイヤベガ スエヒロジョウオー トウシヨウペガサス 近藤利一 ノーザンF
指名理由 やっぱりアドマイヤ印は頼りになるなあ、昨年度の近藤家の活躍を見ると改めてそう感じる。ということで1位から近藤家のオーラで行ったわけだが外れたので、牝馬の一番馬と噂されているらしいこの馬を指名。
いたって順調で北海道開催でデビューできそうというのも◎。スエヒロジョウオーの仔はコマンダー以来、活躍馬が出ていないのが心配なところではあるが、突然の近藤氏所有、これは怪しいでしょ。
桜の舞台で輝く宝石
5 レッドベリル (美)二ノ宮敬宇 スペシャルウィーク レッドヴェルベット Avenue of Flags キャロットF ノーザンF
指名理由 今期、牝馬で一番獲りたかったのはこのスペシャルウイーク牝馬。一つ上のGiant's Causeway産駒持ち込み馬は未だにデビューもできていないようが、ノーザンFの将来の基幹牝馬としてこの母を輸入してきたのは明らか。
この馬はその期待通りの成長を見せているように感じる。牧場での評判も高いし、「シーザリオを彷彿とさせる・・・」というコメントも心強い。函館入厩予定で順調ならそのままデビューとの話もあるので、早期から活躍してクラシックまで主役をはって欲しい。
牝馬クラシック路線の主役級
6 コンゴウダイオー (栗)山内研二 Fasliyev Bonita Primo Dominie 金岡久夫 英国
指名理由 即戦力組の一番手として指名。山内で早い段階から坂路で破格の時計となると、一瞬去年のチアズガディスの悪いイメージが頭をよぎったが、ここは最近重賞馬を出したオーナーの勢いの方を信じて指名に踏み切った。
正直、厩舎と調教時計の情報だけで指名したため、血統・馬体などは全くの考慮外。後で血統を確認してみると父は自身が2歳時に5戦5勝で最優秀欧州馬になっている超早熟血統とのこと。早いうちにOP、重賞戦線で活躍してくれることを願う。
早い段階の2歳重賞奪取
7 エイシンイチモンジ (栗)坂口正則 マンハッタンカフェ アラデヤ Machiavellian 平井豊光 富田恭司
指名理由 今年の新種牡馬で食指が動いたのは、マンハッタンカフェのみ。マンカフェは非常に遺伝力が強いのか、産駒はほとんど父と同じような見映えのする馬体に出ているように思う。その中でこの馬は明らかに他のマンカフェ産駒とは違った馬体。本来なら指名を見送ろうと考えていたが、エイシンのマンカフェ2騎は注目という青本の記述とPGPでも2位に指名されていたため指名することにした。マンカフェの遺伝が弱いということは、逆に言うとそんなに晩成ではないかも?ということもあるかもしれんし。 NZトロフィーあたりなんか
8 ヤマカツブライアン (栗)池添兼雄 ブライアンズタイム ヤマカツスズラン ジェイドロバリー 山田博康 岡田牧場
指名理由 SS亡き後、やはり再度注目してみたいのがブライアンズタイムの存在。ここ数年はダート馬しか出さないといったイメージがあるが、当たったときの破壊力はやはり魅力ということで指名することに。
母のヤマカツスズランは2歳最優秀牝馬で古馬になってからも重賞勝ちがある名牝であり、その初仔ということで厩舎もジョッキーも特別な思い入れがありそう。仮に芝で全く走らなかったとしても母父ジェイドを考えるとダートでは鬼と思うので、それもよし。
ダート馬なら全日本2歳優駿
9 クーヴェルチュール (美)国枝栄 ブラックホーク ヒカリクリスタル ラツキーソブリン ヒダカBU 富菜牧場
指名理由 ここでもう一丁即戦力。国枝厩舎のブラックホーク牝馬。血統的にも馬主的にも非常に地味であるが、この馬の2つ上の兄は我がPO馬で重賞を勝ったスキップジャック。現時点の完成度ではこの馬の方が上という記事もあったし、指名候補だった僚馬のピンクカメオとの調教合わせで一杯のカメオに対しこの馬は馬なりで美浦坂路50秒という好タイムを出したという時計の裏づけもあったので、まずは堅く1勝を狙いに。 夏のOP特別
10 マルブツグレート (栗)大根田裕之 クロフネ ハイフレンドコード Tunerup 大澤毅 棚川牧場
指名理由 ホームランか三振か?の一発大博打を狙った指名がこの馬。当初全く候補外だったのだが、ドラフト前日に立ち読みした競馬王でクロフネ産駒のイチオシとしてこの馬が挙がっていた。早速、産地馬体検査の写真などでチェックしてみると、まだまだ黒いがクロフネ産駒の絶対条件としている芦毛馬であるし、筋肉の盛り上がりがはっきり分かる力強い馬体。厩舎も馬主もPOGという観点ではかなり微妙であるが指名を断行することにした。 マイル重賞あたりでサプライズ!!
11 ウインステルス (栗)池江泰郎 スペシャルウィーク ミナミノバレッツ Easy Goer ウイン カナイシスタッド
指名理由 3頭めのスペシャルウイーク産駒。当初はSW産駒を既に指名した2頭とグレインアートで考えていたが、早々にグレインアートが指名されたため候補指名馬の中から格上げ指名。500Kを超える雄大な馬体ということで仕上がりが心配であるが、ウインの会員向け情報を見る限り順調だし池江父厩舎であれば抜かりなく調整して来てくれると信じている。 目指せプリンシパル
12 ツルマルアイ (栗)石坂正 タイキシャトル サンデーアイ サンデーサイレンス 鶴田任男 浜本牧場
指名理由 またまた即戦力牝馬を指名。既に入厩しており7月京都か小倉にはでてくるだろうと予想。血統面で見てもタイキシャトル×母父SSはウイングレットやアサクサゼットキなどが活躍している隠れたニックス配合。
石坂厩舎はPOG期間で見ても非常に手堅い成績を収めているので最低2勝はいけると見た。石坂−ツルマルというラインでは目立った活躍馬はまだいないが、今後は有力なラインになってくるのでないだろうか?
阪神JFでの入着
13 エイシンイチオシ (栗)湯浅三郎 マンハッタンカフェ ブロードウェイ Woodman 平井豊光 井高牧場
指名理由 上記のエイシン軍団のマンカフェ2騎のもう一頭をここで指名。馬体的にはイチモンジよりも遥かに好み。
この馬も立読み競馬王で注目マンカフェ産駒として大きく取り上げられていた一頭。
問題は、湯浅って誰?(ここ数年POG期間に目立った活躍はゼロ)という点と、マンカフェ産駒ってPOG期間に本当に間に合うのだろうか?という点のみ。(のみって大きな問題だろ、それ。。。という声もあるが)
まずは無事にデビュー&1勝
14 ケイウーマンの04 (美)藤沢和雄 ブライアンズタイム ケイウーマン Last Tycoon 下河辺牧場
指名理由 藤沢厩舎のBTというと今年はタニノギムレット全弟が注目となるところだが、2年前にSS産駒の兄(マチカネキララ)をドラ1指名した経緯もありこの馬を選択。下河辺牧場と藤沢厩舎の組み合わせはここ数年結びつきが強く結構高打率であるし、藤沢厩舎はSS産駒が強いイメージがあり確かにその通りなのだがBT産駒も決して悪くはない。今年再び、藤沢厩舎に戻ってきたこの血統は買いと見た。 秋の東京開催デビューを目指せ
15 アグネスペンタゴン (栗)長浜博之 アグネスタキオン アグネスピュア ティンバーカントリー 渡辺孝男 中神牧場
指名理由 父も母もアグネスで更にアグネスレディーの3×4を持つという、まさにアグネスの血の結晶ともいうべき産駒。去年は全兄のアグネスツイスターも一時は指名を考えたが結局獲らなかった。今年は他の候補が早々と消えていく中、この馬は残っていたので指名を決意。師もこの血統には思い入れ十分だろうし、何とかクラシック路線にのっていただきたい。 兄を超える期間内2勝
16 アルティマトゥーレ (栗)森秀行 フジキセキ エアトゥーレ トニービン 社台RH 社台F
指名理由 昨年度は久々に複数頭の産駒が良績をおさめたフジキセキ。やっぱりフジキセキならば牝馬だろうと、サクラヴィーナスとこの馬を考えていた。フジキセキ×母父トニービンは今年のクラシックで健闘したドリームパスポートと同じ配合。母のエアトゥーレはスキーパラダイスの仔という良血で、現役時は桜花賞でも人気になったし古馬になってからも重賞勝ちがある馬。森厩舎は最近POG期間中の大爆発はないがそこそこ堅実な成果をあげているので、この馬にもそこそこ堅実な成績を期待している。 TR入着から母と同じく桜の舞台へ
17 ブライトロジック (栗)松田国英 Fusaichi Pegasus プライマリーV Alydeed 金子真人HD 追分ファーム
指名理由 金子馬、マツクニ、社台系持込、セレクトセール高額取引馬という字面だけの情報で指名。
馬体も見ていないし、フサイチペガサスってどうよ?とか、全く最近の情報を知らないとか、色々不安要素があるのだが、この順位なら博打でもいいかと思い指名。ただ、丸ごとの中で鈴木由希子TMが推奨していたので淡くクラシックの夢を。。。
目指せ!なんちゃってカメハメハ
18 エーシンサーフィン (栗)坂口正則 フレンチデピュティ エイシンサンサン キャロルハウス 平井宏承 栄進牧場
指名理由 エイシン軍団の筆頭厩舎であった北橋、瀬戸口の両師が引退(瀬戸口師は来年2月)ということで、この坂口則厩舎がエイシン軍団のメインステーブルになるのでは?と踏んでいる。母エイシンサンサンはここ2年続けて産駒をダービーに送り込んでいるし、赤本によれば今年の産駒も栄進牧場で牝馬一番馬の評価らしいので、3年連続でクラシックに絡んでもらいたいところ。 クラシックに絡む
19 サムライタイガース (栗)角居勝彦 Indian Charlie Pear Shape Red Ransom 米国
指名理由 最後の指名馬ということなので”パァッー”といこうと思い、コールダーのトレーニングセールで120万ドルで購入された話題馬を指名することに。血統面などは全く調べていなかったので、芝で走れるのか?距離適性は?なども全く不明。ただ、既に来日していることは確認できているし、管理が角居厩舎というのも良い材料。赤本などの写真で見ると既にトモの筋肉の盛り上がりがクッキリ!これなら検疫などで変に体が崩れない限りは、直ぐに仕上がると判断した。少なくても秋の初めごろにはデビューして欲しいものだが。。。 ますは初秋にデビュー
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