POG2007−08 ドラフト

コルポグロッソ氏の指名理由

まずはドラフト
方針について
2年連続の5位低迷。また毎年毎年、2歳戦では上位争いをしてもクラシックの時候には勝負付けが済んでいるという同じ負けパターンの繰り返し。これではいけないと、ドラフト方針の練り直しを断行し、以下の項目を基本方針としてPO馬の選択を実施することとした。
@ 厩舎・馬主・生産牧場などのブランド重視の徹底
A 良質なアグネスタキオン産駒の確保
B これまでよりも牝馬を重視
具体的には、過去のクラシック(3歳春のGTレース)で好成績をあげた厩舎・馬主を再度確認し、そのブランド・ラインに沿う今年の産駒をピックアップする形でPO馬候補を選出した。また、これまでは軽視傾向にあった牝馬を重要視し、単なる早馬をおさえにいくのではなく、クラシックで勝負できそうなプロフィールの牝馬を獲得することを狙った。とは言え、これまで同様に早期デビュー馬に関しては重要なファクターとして選択基準の中に含める形で検討した。(結局、あんま変わってないんじゃないの?という話もある。。。)
No 馬名   厩舎 性別 父名 母名 母父名 馬主 生産牧場
MY キャプテントゥーレ (栗)森秀行 アグネスタキオン エアトゥーレ トニービン 社台RH 社台F
ここ数年はロゼカラー産駒を指名してきたが今年は産駒がいないため、別途指名馬を検討する必要が発生した。昨年は目立った活躍馬がいなかったため非常に迷ったが、青本のTOPグラビアにエアトゥーレ05が載り、丹下氏の評価も非常に高かったためMY血統として指名することにした。
今年の戦略として重要視しているタキオン産駒でもあるし、順調に進められており既に入厩しているということが決定打となった。
芦毛のタキオンという点が今ひとつピンとこない部分ではあるが、まあ大きな問題ではないだろうと思いたい。。。
1 ポルトフィーノ (栗)角居勝彦 クロフネ エアグルーヴ トニービン サンデーR ノーザンF
この馬を1位指名するかどうかは直前までかなり迷った。血統はもちろんのこと、厩舎、馬主(クラブ馬といえサンデーRならば問題なし)、デビュー戦が決定しているなどプロフィールとしては完璧であるため、競合することは確実。最終的に競合覚悟でも1位指名を強行した理由は、1週前の坂路の追い切り(終い2Fを12.1-12.1)が圧巻だったためである。この時期の2歳牝馬でこの時計を出せるということは、完成度が非常に高いのはもちろんのこと、能力が図抜けているということの証左。競合というリスクをおかしてでも取りに行くべき馬と判断した。
予想以上の4人競合となったが、何とかじゃんけんに勝利し、GET。この馬を獲得できた時点で今年のドラフトは50%以上成功したといえる。これまでエアグルーヴにはSS系がつけられてきたが今年はクロフネということで微妙と感じられる部分はあるが、逆にこれまでの産駒が抱えていた体質や脚元の弱さがクロフネがつけられたことで強化される部分もあるのでは?とプラスに考えてみたい。
ちなみにポルトで1位をいかなかった場合の候補はスパークキャンドルだった。結局ussy氏と競合する羽目になっていたわけである。
2 ダイワカンパニー (美)松山康久 アグネスタキオン ヒットザスポット Deputy Minister 大城敬三 ノーザンF
1位指名を牝馬でいったのでここでタキオンの牡馬を指名。バリバリのクラシック一本狙いではなくヒットの延長線上にホームランを狙うような感じでこの馬を抜擢。ひとつ上の全姉がオークスを3番人気で4着と結果を残しているし、ノーザンF空港では一番馬という評価を受けているとのコメントもあり、順調に育成され早い時期から始動できそうというところから、指名を決断。夏の新潟あたりから堅実に稼いでくれることを期待。
この馬も競合したが見事じゃんけん勝ち。競合相手が例年好成績を収めていらっしゃるゴールドウイン氏ということで、まるっきり的外れな指名ではなかったと安堵。
3 ブラックパンサー (栗)池江泰郎 シンボリクリスエス ライクザウインド Danehill 金子真人HD ノーザンF
ブランド重視戦略での指名。池江泰郎厩舎、馬主 金子HD、生産 ノーザンFという、かなりベタベタなライン構成。しかもディープインパクト関連血統(母はディープの半姉)でもある。父が新種牡馬クリスエスということで未知な部分はあるが、強力なブランド力で何とか来年のクラシック戦線に乗り込んでいただきたい。近況などは不明だが、いづれにせよデビューは暮れの阪神あたりか?
ちなみにこの馬もゴールドウイン氏と競合、じゃんけん勝ち。1〜3位まで全て競合、ゴールドウイン氏には申し訳ない結果に。
4 ローザブランカ (栗)橋口弘次 クロフネ ローズバド サンデーサイレンス サンデーR ノーザンF
同じくブランド重視戦略での指名。橋口厩舎、馬主 サンデーR、生産 ノーザンFと、これも例年活躍馬を輩出するライン構成。しかもこの馬は私が毎年注目している薔薇一族ということもあり、私の中ではブランド価値が一層上がっている。クラシックで好勝負したローズバドの初仔ということで潜在能力に期待したいし、クロフネ × SSの肌はFリシャールというGT馬が出ている血統構成、この馬も当然クラシックで活躍してもらわないと。
5 マイネルラウディー (栗)西浦勝一 ワイルドラッシュ タイキニーナ フレンチグローリー ラフィアン 平野牧場
即戦力候補として一部でマイネルの一番馬と噂されるこの馬を指名。春先にBRFの坂路を50秒そこそこで駆け抜けたことからコスモバルク級の評価を受けているとの記述もどこかで見た。ワイルドラッシュは新種牡馬であるが、過去の輸入馬(パーソナルラッシュなど)などをみてもそこそこ日本でも実績のある種牡馬なので全くダメということはないと考える。
問題はバリバリのダート馬の可能性が高いことであるが、2歳戦であれば完成度の高さと絶対的なスピード能力で短い距離なら芝路線でもソコソコ行けるのでは?と楽観視している。(甘いかな?)
6 ダイワスピリット (栗)松田国英 ダンスインザダーク ロンドンブリッジ ドクターデヴィアス 大城敬三 下河辺牧場
こちらもブランド重視戦略での指名。松国厩舎、ダイワの牝馬、生産 下河辺というプロフィール。姉のダイワエルシエーロがオークス制覇、昨年度はダイワスカーレットが桜花賞を制するなど、松国のダイワ牝馬は鉄板のブランド(そもそもライン構成のサンプル数が少ないという話もあるけれど。)
DID牝馬がPOG期間では思うような好成績をあげていない点や体質的に弱いところがあるというコメントがあるなど、いくつか心配点があるのだが、この強力なブランド力によってそれらのマイナス点を払拭してくれるであろう。
7 ガイディングスター (栗)橋口弘次 ファルブラヴ クルーピアスター サンデーサイレンス 吉田照哉 社台F
本来はタキオンの牡馬を指名したかったが、取りたい産駒(ノットアローン、フォーマルモードなど)は全て既に指名されてしまっていた。そこで急遽2軍からこの馬を繰り上げて指名することにした。橋口厩舎の牡馬を想定していたので、厩舎のバランスを変えないために同厩舎の新種牡馬ファルブラヴの産駒をピックアップ。橋口厩舎、馬主 吉田照哉、生産 社台F、半兄にダービー2着のアサクサキングスということでプロフィールは文句なし。ただ、ファルブラヴは産駒全般に巨漢馬が多いように感じていて、この馬も540Kgほどもあるそうな。
秋までに仕上がるのか?無事デビューできるのか?非常に心配であるが、橋口師の手腕に期待したい。
8 アドマイヤワイド (栗)橋田満  アドマイヤベガ フェアディール Zilzal 近藤利一 ノーザンF
この順位で狙っていたのはアドマイヤ牝馬のもう1頭、アドマイヤサクラであったが、競合となり惜しくもussy氏にじゃんけん負け。
そこでもう1頭候補としていたアドマイヤ牝馬であるこの馬を指名することに。ブランドとしては、橋田 - 近藤 - ノーザンF というこの馬のほうが上位にランクされるであろう。今年の産駒がラストクロップとなるアドマイヤベガ、最後の最後で大爆発といってもらいたいものである。
ただ、気になるのは去年の失敗指名だったアドマイヤジュエルとよーく似た感じの指名だなあという点。
9 ファイアレッド (栗)長浜博之 フジキセキ レッドクローシュ トニービン 社台RH 追分ファーム
ここでまたブランド重視戦略での指名。長浜厩舎、馬主 社台RH、生産 社台系の牡馬。長浜というとアグネス!と盲目的に信じ込んでアグネスの馬を取ってきたが、ここ最近では社台RHの馬の方がPOG期間中には活躍馬を輩出していることを確認。ここ2,3年でもシックスセンスやファイングレインなどの活躍馬がいる良質なライン。血統的にもフジキセキ × トニービンはドリームパスポートなどがおり好相性の配合であるし、育成も順調でハロン17秒ほどまで進んで秋の入厩に備えているらしい。4月の産地馬体検査組なのだがほとんど話題に上がっていない、今回のドラフトの隠し玉的な存在である。
10 プラチナベール (栗)角居勝彦 アグネスタキオン オーベルゲイド Kaldoun キャロットF ノーザンF
どんどんいくぞ、ブランド重視戦略による指名。角居厩舎、馬主 キャロットF、生産 ノーザンFの牝馬である。ドラフト基本方針の3つを全て併せ持つ渾身の指名。母オーベルゲイドは優秀な牝系で半兄のグッドネイバーがPOGで人気になったし、産駒は全て勝ち上がっている。育成も順調、夏を越して更なる成長を促すとのこと。心配なのは今年の角居厩舎のキラ星のごとくの陣容の中でこのクラブ馬がどのような扱いになるか?なのだが、シーザリオやディアデラノビアを出したキャロットFだけにクラブ馬の中でも厚遇されるのではないかと希望的観測を持っている。
11 フィッツロイ (栗)佐々木晶 アドマイヤベガ アンデスレディー ノーザンテースト サンデーR ノーザンF
ディープインパクトが圧勝したダービーの2着馬 インティライミ。その半弟がこのフィッツロイとなる。当然、厩舎の2歳馬としては一番の期待馬ということであるし、アドマイヤベガ産駒は今年がラストクロップなので付加価値がついてくるような予感がする。母がかなり高齢なので体質面などが気になるが、厩舎ゆかりの血統だけに佐々木師ならちゃんと秋に照準を絞って送り出してくれると信じている。
12 マイネルアテッサ (美)藤沢和雄 スウェプトオーヴァーボード ポルベニル Green Desert ラフィアン 沖田博志
藤沢和のマイネル馬、かなり珍しい組み合わせ。ただ、去年の活躍馬イクスキューズはラフィアンの前総帥 岡田繁幸氏の馬だった。今後、藤沢厩舎のマイネル・コスモ馬がブランド化する布石だったのでは?と考えての指名。父が父だけに血統だけを見ると中々手を出しづらいが、ラフィアンのスタッフが馬を見てスグに藤沢師に委託をお願いしたという逸材らしいし、BRFでの育成では短距離路線で活躍しているOP馬コスモシンドラーと坂路で互角の併せ馬をしているとの情報もあり、入厩も近いとのことで指名を決定した。
13 ヤマカツオーキッド (栗)池添兼雄 ダンスインザダーク ヤマカツスズラン ジェイドロバリー 山田博康 岡田牧場
2年連続のヤマカツスズラン産駒の指名。去年のブライアンはダート路線で活躍してくれて地方交流重賞で2着の成績もあった。(うちのPOGではポイントにはならなかったが。)その半兄よりも現時点では評価が上であり、父がDIDに変わったことで当然活躍の場は芝にシフトすると考えた。育成のヤマダSでもダントツの評価を受けており、「かならず重賞を獲る」とまで言われているらしい。
DID牝馬という点がPOG的にどうか?なのだが、既に栗東に入厩済みで坂路でガシガシ乗り込まれているのでリスクは少ないと判断した。
14 ケイウーマンの05 (栗)松田国英 シンボリクリスエス ケイウーマン Last Tycoon 毛利喜昭? 下河辺牧場
こちらも2年連続でケイウーマン産駒の指名。この牝系でクリスエスなので当然藤沢かと思いきや、意外なことに松国厩舎とのこと。比較的奥手なこの牝系には、松国厩舎の方がPOG期間内での活躍が見込めるのではないかとの期待もある。
新種牡馬クリスエスがどうか?という点に関しても、松国厩舎はクロフネ、ジャングルポケットなどの初年度産駒の重賞勝馬を輩出しているところから、新種牡馬の扱いが得意な厩舎であると考えている。
ちょっと気になる点は馬主はどうやら毛利喜昭氏(冠名:モンテ)らしいのだが、近年活躍馬がいないという点。
15 イノセントスカイ (栗)池江泰寿 タニノギムレット ナインミューズ タイキシャトル ノースヒルズM ノースヒルズM
当初ギムレット産駒は指名検討外であった。しかーし、ウォッカがダービー制覇してしまったので、初年度からダービー馬をだすならば指名しない訳にはいかないなあと考え、急遽指名枠を設けた。だが、正直なところ何故この馬を選択したのかは明確な理由があまりない。たまたま補欠リストに残っていたから・・・という感じである。強いて理由をあげれば、大山ヒルズの育成コメントの中で「調教でスピードがのって来ると沈み込むようなフットワークで・・・・」という私が好きそうな表現があったのと、既に入厩していて始動が早そうという点を重視したようである。
16 レディービスティー (栗)藤原英昭 フジキセキ バンクシアローズ カーネギー BHユニオン ノーザンF
新進気鋭、上り調子の藤原英厩舎、今年はダービーに2頭出しといよいよクラシックを狙える厩舎になってきた。特筆すべきはNHKマイルでの好成績、過去5年で3頭を掲示板にのせている。狙いをNHKマイルに絞り、桜花賞、NHKマイルで活躍したデアリングハートのようなイメージでこの馬を指名。赤本の中で須田氏も早期戦力としてお勧めみたいなコメントがあったし、函館入厩済みなので北海道の重賞路線での活躍を期待。その流れで暮れの阪神〜来春のクラシックとつながれば。
17 カラーチャージ (美)萩原清  ブライアンズタイム ブラッシングストーム Blushing Groom 池谷誠一 谷川牧場
最近はダート馬しか出さないイメージになりつつあったブライアンズタイムであるが、今年は久しぶりにクラシックホースを輩出、やはり大舞台での一発が怖い種牡馬だなと再認識。単純ではあるがクラシックでの一発を狙い今年もメンバーにBT産駒を加えることにした。当馬は BT × Blushing Groom ということで、マヤノトップガン、トーホウシデンなどと同配合でクラシックでも期待できる底力のある血統。POG本の静内産地馬体検査レポートでも、須田氏、丹下氏ともに強く推奨しているようなので指名することにした。
18 ミゼリコルデ (栗)音無秀孝 Fasliyev Match Point Unfuwain 吉田和子 英国
音無厩舎の○外牝馬をここで指名。父のFasliyevは日本に非常に適性のある種牡馬のようで、産駒の勝ち上がり率は極めて高い。去年度に所有していたコンゴウダイオーくらい稼いでくれれば。。。との思いから指名することに。実はFasliyev産駒としては藤沢和厩舎のアルスマグナの方を上位にとっていたが既に指名されていたため代替候補としての指名である。今年は牝馬重視の戦略をとっていること、栗東に既入厩であること(現在は函館に移動済み)、皐月賞を制した厩舎の勢いなどを考慮してメンバーとして抜擢した。
19 エーシンドゥベター (栗)小崎憲  Dixie Union Eishin Blaine Devil's Bag 平井宏承 米国
「エイシン(エーシン)の当たり馬を引く」、ここ数年自らに課している命題である。中々思うように当りが引けていないのだが、今年開業という小崎厩舎への期待も込めてこの馬を指名した。その小崎氏、年齢はまだ30代半ばと本当にフレッシュな新進気鋭の調教師だが、開業年の今年早くもエイシンの馬で重賞(京王杯SC)を勝利しているように腕は確かなようだ。
今後エイシン軍団のメイン・ステーブルとなる可能性もあるかなと思い、当然2歳馬も期待馬が預託されるだろうと考えた。父のDixie Unionは日本での産駒成績も優秀で、過去には同父のエイシンチャンドラもPOGで持っていたということもあり、赤本のコメントに「大物感ではこの馬」みたいな記述があったことが決定打となり最後の指名枠をこの馬に託した。
ドラフト総括 去年は1位、2位指名が競合負け。それに比べれば今年は、1〜3位全て競合したが、3連勝で指名馬をGETできた。
そういう点では今年のドラフトは最高の滑り出し。何といっても競合負けも覚悟で獲得にいった母エアグルーヴを指名できたのが大きい。
ただ、今年の戦略骨子の一つであった良質のタキオン産駒の確保に関しては十分な結果を得られなかった。特にタキオン牡馬がMY血統含めて2頭というのは少なすぎ。中位くらいで獲得を目指した母リボーズシークレットや母ソニンク、母クイーンモードなどが根こそぎ持っていかれたのが悔やまれる。牝馬に関してはまずまず思うような産駒が獲得できたように思う。
まあ、ドラフト全体としてみると今年は、文句なしの満点とまではいかないが85点くらいはつけられるのではないだろうか。
果たしてこのドラフト結果で、例年の右肩下がり現象を食い止めることができるのか????



ussyの指名理由

まずはドラフト
方針について
 4月以降プライベートで発生した保育園問題のあおりを受けて指名馬の検討がまったく思うようにできなかった今年。いつものように、青、赤、Presidentなどの冊子を購入するものの馬体写真を眺めるのがやっとというような状況。それでも、クラブ馬の馬体写真などでピックアップしていた馬や、冊子の写真からある程度の印をつけてはいた。この時点で指名候補は300頭くらいにもなってしまっていて、何を欲しいんだ?戦略的にはどうすりゃいいんだ?という構想はみつからない。さらに時間がなくなってくると、POGサイトなどの情報や調教の情報が目に入ってくるので、ちょっとした言葉で「これはとっておかねば」という発想になりがちだった。
 昨年の牝馬のダービー優勝や、〇外のオークス優勝、さらに市場取引馬のオークス掲示板独占という流れはパートTに昇格した日本の今後を象徴するような出来事ではないかと思う。国際化によってワールドワイドかつオープンな資本主義が台頭するとなると、保守的な生産者は大打撃を受けることは必至。しかし外資がJRAマネーを取りにくると同時に日本産が海外で活躍する場も増えるはずだ。日本調教馬だけではなく日本生産海外調教の馬が各国のG1戦線で活躍するようになれば、名実とものパートTとなるだろう。とかいう思いもあって、戦略的に考えたわけではないがいつの間にやら〇外、持込を重く見たところが今年の作戦というか傾向なのだ。
No 馬名   厩舎 性別 父名 母名 母父名 馬主 生産牧場
MY ヴェルザンディ (栗)池江泰郎 アグネスタキオン ウインドインハーヘア Alzao サンデーレーシング ノーザンファーム
指名理由 いわずもがなのディープの妹。元々ブラックタイドを指名したおかげでディープのMY血統でとれた。今年も他にもよさそうなのがいたのだが、比較的人気になるこの馬を優先的にとれるのであればとっておきましょうという感じ。馬体写真はまあまあ。昨年のニュービギニングがあのダラっとしたトモでOPまでいけるのであれば、少しカチっとしたこの馬の方が(牝馬だし)安心感はある。いずれにしても基本的に遅い血統なので、11月デビューでポンポンと勝って、3歳トライアルあたりを使えれば良し。2勝が目標、あわよくば重賞。実際は脚元不安でデビューが遅れるなんてことになりそうな予感が、、、、
1 スパークキャンドル (美)藤沢和雄 A.P. Indy Serena's Song Rahy 山本英俊 Robert Lewis & Beverly Lewis
指名理由  MY血統でゴルディオス、ファビラスボーイ、アドマイヤテンカ、キャプテントゥーレ、グリッターカーラが消えた。欲しかったのはゴルディオスだけだったのでまあよかった。残った馬で何が人気になるのかというと、テンカを指名したpommeさんがMY血統で指名できたポルトフィーノを重複覚悟で指名するのは容易に想像がついたので、「ポルトは走るとは思うが、じゃんけんは嫌や」と思い回避。
 赤、青、サラブレ(だったと思う)の写真で全てで◎をつけた唯一の馬だったのと、早期に入厩していて夏から使えそうな点や明らかにクラシック狙いになってきた藤沢厩舎という点を評価して一位にもってきた。母の競争成績に加えて、父の種馬実績を考えれば重賞のひとつくらい持ってきてくれないととは思ってるが、クラシックの長い方に向くかというと血統的にも馬体的にも甚だ疑問であるのだ。
2 ファリダット (栗)松元茂樹 Kingmambo Believe Sunday Silence ノースヒルズマネジメント North Hills Management
指名理由  青、赤の二冊でともに馬体◎をつけた馬は4頭しかいない。上記スパークキャンドルと1位で大人気したポルトフィーノとタキオン産駒のナムラブレイブ(16位)とこのファリダット。残ってる2頭のうち、ナムラブレイブはまず人気になっていないと判断して後ろ(15位以下)に回し、とられかねないこの馬を上位に持ってきた。欲しいタキオン産駒(ダイワカンパニー、リボーズシークレットの05)あたりも2位候補ではあったのだが、ドラフト直前にはなぜか(なぜだ?)3位候補に転落。とにかく、この馬のすっきりした馬体に母父SSの匂いを感じたというしかない。
 よく考えてみると母ビリーヴで芝2400はなかろう。そうよね、じゃ皐月賞?ですら無理のような、じゃNHKマイルCをまた〇外天下にしましょ。
3 アルスマグナ (美)藤沢和雄 Fasliyev Arpege Sadler's Wells ユーワライディング Barronstown Stud
指名理由  3位候補にしていたダイワカンパニーが2位で競合して消えたのなら、同じ位置に並べておいたリボーズシークレットの05を素直に指名すればいいじゃないか?このアルスマグナは補欠の位置にいた馬なのだが、この3位指名はなんで?なんで?何考えてたの?俺、という状態。なんなんでしょうねえ?一番考えられるのは「競合するのは嫌だから、しなさそうなところを持ってきちゃえ!」って感じでしょう。そうはいっても決して評価が低いわけではなく、〇〇▲くらいの印だし、藤沢の安定感があって、早期入厩ならばとっていい馬だと思う。ちなみにカジノドライブとも悩んだんだけど、父の実績の差とカジノの馬体の大きさを嫌って回避した。後から知ったのですが、この馬はエルコンドルパサー並みの多重クロスの持ち主。走りも同じだといいんですけど。
 ユーワは資本が入って全くの別クラブといってよい状態。心機一転をはかるにはスカッとした人気馬が出るのが一番。そうなって欲しいものですが。
 
4 アイアムジュエル (美)奥平雅士 アグネスタキオン フォルナリーナ Capote 堀紘一 社台ファーム
指名理由  奥平師の活躍は目覚しい。現在全国リーディング5位、関東で2位だ。しかも昨年までの勝ち鞍の合計21勝に並ぶ勢いの20勝を今年の前半だけでクリアしている。関東は駄目と言われ続けているなか、こういう人が藤沢、松山という大御所に続くんだという気がする。で、この馬は奥平師を認めた社台F生産でセレクトセール出身。タキオン産駒牝馬では抜けた価格となれば指名しないわけにはいかない。馬体は赤本の◎だけだったが、それでも十分。牝馬ではNO1だと思う。秋、できれば早い時期にデビューして、ちょっと休んでまずは2歳戦に駒を進めてくれるのが理想的。少なくとも2勝はしてくれないと。ただ、ノーザンダンサーの血が5代前まで入っていないので、SS系種牡馬との相性を考えるとクラシックは3着までかな。
5 ダノンマーチャン (美)加藤征弘 Vindication ローザロバータ Fire Maker ダノックス ノーザンファーム
指名理由  兄フライングアップルがあれだけ走って注目されたのでセレクトで人気になったのかと思っていたら、逆だった。この馬がすごくいいのでフライングアップルが輸入されたというのが本当のことらしい。そう思うと、是非持ちたい一頭になってました。こういう状態は取りたいというより取られたくないという感覚なので必然的に指名順も上位にきてしまうようです。馬体は◎〇〇と上出来ですが、先入観ありありだったんで当てにならないかも。父Vindicationは新種牡馬ですが、すでに米国で2頭が勝ちあがっているし、父自身がBC Juvenileを勝っているように2歳から期待できるというのも買い材料。兄以上に芝適正があるとは思えないのは仕方のないところかな。
 9月中山もしくは10月の東京でデビューして、東京スポーツ杯2歳Sの出走して朝日杯。それでいい。それ以上は望まない。
6 グッドゲームの05 (美)勢司和浩 Fasliyev グッドゲーム Fly Till Dawn タイキ ノーザンファーム
指名理由  6位を予定していたブラックシェルやブラックパンサーが先に取られてしまったこともあって、指名候補の下位から持ち上げようとしたんですが、母ソニンクも取られている始末で、それなら控えから持ってきてしまえと持ってきた。赤本だったか、勢司師のインタビューで名前のあがってたい馬で、セレクトセールで9000万という走りごろ価格。父の日本実績は十分となれば指名してもいいだろうということに。馬体はサラブレか何かでみたのだが、かなり姿勢がいい印象だった。
 それにしても後でタイキだとわかったときは正直がっかり。時間をかける育成があって初めて強くなるという方針の牧場だけに目標は既に期間内出走程度にまでテンション下がりまくってます。
7 マイネアルデュール (美)相沢郁  アドマイヤコジーン コスモハーティネス タイトスポット サラブレッドクラブ・ラフィアン ビッグレッドファーム
指名理由 馬体は〇〇無の判定。青本で相沢師のコメントがあったのを鵜呑みにしてます。マイネル軍団の中でも動きがよく、使い出しが早くなりそうということで指名に踏み切りました。が、すでに2戦して2敗、、、、、どうしてくれよう。
8 アドマイヤサクラ (栗)友道康夫 マーベラスサンデー ティエッチマンボ Kingmambo 近藤利一 ノーザンファーム
指名理由 アドマイヤの牝馬を一頭とりたいなあと思っていてあたったのがこれだった。父マーベラスサンデーがどうなの?ってのが一番の懸念ですが、ノーザンFから近藤さんが買ったのだから、それなりのものがありそうだとふみました。本当はこの順位で母ソニンクをとりたかったのだけど、相当前にもっていかれてたんで、仕方なく繰り上げました。馬体は青本で○。
9 ゼットスピール (栗)山内研二 Singspiel Katina Danzig フォーレスト A. H. Bennett
指名理由 これこそ、情報鵜呑みのパターンです。POG Presidenntの記事を鵜呑みにして、山内なら使ってくれそうだしいいのではないかということで指名しました。あとから考えるとこんなに上位指名でなくてもよかったなあと。馬体みてもいないし、外国産がいいかもしれないというだけの根拠しかないのです。今年の方針のなさを物語るような馬だ。
10 マイネベクルックス (美)堀井雅広 アグネスタキオン マイネミモーゼ ブライアンズタイム サラブレッドクラブ・ラフィアン コスモヴューファーム
指名理由 既に2戦2敗。しかも放牧にでてしまうとかいう話ですが、マイネミモーゼならばなんとか1勝はあげてくれるでしょう。3歳になったらグンとつよくなるタイプだと思ってます。新馬で勝てなかったのはいたいですけどね。結局のところ、SSにBTが入るとなんとなくできあがりは遅めになってしまうのかもしれません。長い距離で使ってほしいですね。
11 コスモスター (美)稲葉隆一 Cat Thief May Star Unbridled ビッグレッドファーム Audley Farm
指名理由 ほんとは15位以下で指名しようとしていた馬なんですが、どうも今年は他の人とかぶってることが多くて、なんとなく早めの指名になってしまいました。早めにしたのは是非取りたかったから、サラブレだったと思うのですが、馬体写真でこれはよい!と思った馬です。短いところが目標になると思うので早めに勝ちあがれるといいのですが。
12 ビギンマニューバー (栗)松永幹夫 フジキセキ コンプリカーター Mr. Prospector 前田晋二 ノースヒルズマネジメント
指名理由 馬体はかなり評価した馬ですが、それほど早くてもとれるだろうと思ってこの順位にしました。ノースヒルズの馬は今年は何か違う気がしてます。全体的にすっきりした馬が多くなった印象ですね。なかでもこの馬はフジキセキにしてはすっきりした印象があり、SSが出ている形だったので成長力があるのではないかと思ってます。松永幹夫への一番馬のプレゼント(本当の一番はビリーヴの仔でしょうが)ではないかという気もしたので指名しました。
13 オースミマーシャル (栗)中尾正  ダンスインザダーク アルーリングアクト End Sweep オースミ 社台コーポレーション白老ファーム
指名理由 MY血統の馬の調査をしているうちに、短距離血統に長めのダンスインザダークかつ早熟血統に若干晩成血統という面白い組み合わせだなと思ってピックアップした馬ですが、馬体は見てないんじゃないかな。アルーリングアクトは繁殖として比較的優秀だと思っているのでダンスインザダークがどうでるかが心配。2歳で活躍するならそれは母の血でしょうし、3歳以降ならPOG的には失敗なのかも。
14 サマーファインデイ (栗)宮徹   アグネスデジタル メグミアリダー カコイーシーズ セゾンレースホース 中山雅信
指名理由 アグネスデジタルの産駒は何かとっておきたかったところに、BRFだかCVFだかで坂路51秒をだしているという情報を聞いて場体も血統もちっと見ずに候補に選定した。セゾンも今年リニューアルしたクラブなのである程度いい馬を用意してくると思われる。そんな意味でとったのだが、すでにソエで戦線離脱。2歳中に1勝は期待したいところ。
15 キュートエンブレム (栗)池江泰寿 ウォーエンブレム サクラサク2 デインヒル 社台レースホース 社台ファーム
指名理由 まずは繁殖牝馬としてのサクラサク2が優秀であること、母父にノーザンダンサーがあり、ミスプロのインブリードがあるなら、ばかっぱやい気がしてならない。1400くらいなら簡単に逃げ切ってくれないかなあという体型だし、血統的にもおもしろい。エルフィンSあたりを勝つ予定なんです。
16 ナムラブレイブ (栗)目野哲也 アグネスタキオン ナムラヒミコ キンググローリアス 奈村信重 伊藤明
指名理由 とにかく、どの写真を見ても走らないわけはないという印象を受けた。問題は適距離だとおもう。母父キンググローリアスの影響かマイル前後が主戦場になる可能性があるが、無理して皐月賞でしょう。馬主ナムラもそろそろG1が欲しいところというか、G1が回ってくるはず。今年の皐月はこの馬ということで。
17 クリスオフトレイル (美)古賀慎明 シンボリクリスエス サンタフェトレイル ノーザンテースト サンデーレーシング ノーザンファーム
指名理由 バランスが良く美しい馬体をしているので、怪我さえなければ1勝は固いという馬だと思っていた。ただ新種牡馬というのが一番のネックで、シンボリクリスエスが大コケした場合を考えると他の馬の方がリスクはないかもしれないと、指名候補の20位以下に落としておいたところ、上位で狙うならと思っていたブラックパンサーがとられたのと、思いのほか他の人と指名が重なるので、指名候補20頭の中に復活。下位5頭中3頭以上になるべく2勝を目標。
18 スズジュピター (美)高橋裕  タニノギムレット ジュピターズジャズ サンデーサイレンス 小紫芳夫 ノーザンファーム
指名理由 優駿の写真をみたときに「これは取ろう!」と思ったものの、ギムレット産駒のバラツキ加減が気になりだしていったんは20位以下にしてましたが、上と同様に上位で取られてしまった馬たちが多く、復活。スズの冠は久しく活躍馬がない(スズパレードぐらいしかしらないし)とか、高橋厩舎で大丈夫なのかとか、いろいろ心配事はあるものの、馬体は好みだったので納得の指名。新潟で力強く抜け出して来て1勝してくれたので、ちょっと期待してみようかと思ってます。
19 ハイパーラッシュ (栗)大久保龍 ワイルドラッシュ エリモサファイア ジェイドロバリー エクセルマネジメント エクセルマネジメント
指名理由 馬体写真を見ていてワイルドラッシュ産駒は総じて好みの馬体が多く、中でもこの馬は良く見えたのと、函館から使うようなコメントがあったので指名にいったんですが、ここまで(7月末)なんの情報もない。父は新種牡馬とはいうものの既に日本で結果を出しているので安心ですが、基本的にはダートをコツコツ走ってくれればいいのではないかと。
ドラフト総括 じゃんけんする勇気がなかったドラフトというのが本音ですな。ポルトフィーノを1位で考えたときもあったんだけど、じゃんけん負けしてさらに競合してスパークキャンドルを取り逃すという最悪のシナリオばかりが頭にあって、無理せずにという形になってしまいました。それでもドラフトとしては80点くらいはつけられると思っています。僕としては珍しい○外攻勢がうまいこといくといいなあと思っております。
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